高校生の交換留学と私費留学の違い


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2019.12.19

高校生の正規留学である交換留学と私費留学。交換留学と私費留学、それぞれの目的やスタイル、そして費用の違いについて、JAOS認定留学カウンセラーが詳しく解説します。

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目次

Summary

高校生の交換留学と私費留学の違いを検証

  • 交換留学は異文化理解を目的とした民間大使としての留学

  • 都市、学校、滞在形式を選びたいなら私費留学

  • 交換留学は選考の基準が高く、私費留学は簡単というわけではない

  • 私費留学は出発時期や留学期間の選択肢が多い

  • 留学の費用ではなく、双方のメリットを比べて選ぶ

今回のナビゲーター

アメリカの大学入学を夢見るあまり、高校卒業後にファストフード店でのオーダーもままならない英語力で渡米。TOEFLスコアはアメリカのコミュニティカレッジ入学の最低ライン…。それでもくじけることなく、周りの現地学生や留学生との温かい交流を通して約2年で無事卒業! アメリカでの教育実習等を経て4年制大学に編入し、これまた留年することなく卒業。現在は、未来ある子どもたちの英語教育に携わるという夢を実現し、高校留学や海外の大学進学のカウンセリングに従事。JAOS認定留学カウンセラー。

交換留学と私費留学は留学の目的が違う

高校生の交換留学と私費留学はどちらも現地の高校に通う正規の高校留学です。あくまで在籍する日本の高校の判断によりますが、日本の授業と同様に単位認定が可能になるといった共通点があります。ですが、高校生の交換留学と私費留学では、留学の目的が異なります。高校生の交換留学の目的は「異文化理解体験を主たる目的とした民間大使としての留学」なのに対し、私費留学の目的は「個人の希望や目的に合わせて選択する留学」になります。

交換留学と私費留学は留学のスタイルが違う

高校生の交換留学と私費留学では、留学のスタイルそのものも違います。交換留学は現地受入れ団体によって予め定められた交換留学プログラムに参加します。よって交換留学では、留学エージェントによっては留学先の国を選択することができますが、留学先の学校や滞在先は現地受入れ団体によって決定されるため、滞在エリアや都市、学校等を指定することはできません。交換留学の留学先は都市部よりも田舎が多いのも特長です。

 

一方、私費留学は個人の希望に応じて留学のスタイルを決めていく留学です。選考基準を満たせば滞在エリアや都市、学校を選ぶことができます。

 

また、交換留学と私費留学では滞在形式も違います。交換留学は現地一般家庭でのホームステイ。留学中はホストファミリーの家族の一員となり、生活をともにすることで、地域社会に直接関わっていきます。これに対して私費留学では、ホームステイまたは寮滞在から選択でき、留学先の学校によっては寮滞在と週末ホームステイがミックスされた滞在形式などの選択も可能です。

交換留学と私費留学は選考基準が違う

交換留学と私費留学は選考基準が違う

予め、国ごとに留学できる人数が決められている交換留学では、応募資格を満たして合格基準をまずクリアする必要があります。私費留学では選考の結果や希望に応じて私費留学先の学校を選び、最終合否は留学先の高校が判断します。このように選考基準も高校生の交換留学と私費留学では異なります。

 

補足ですが、英語力が高いから交換留学で、そうではないから私費留学ということではありません。交換留学の選考基準を満たしている高校生でも、留学先で学びたいことを優先して私費留学を選択するケースもあります。どちらが自分の留学の目的や目標に合っているかで、交換留学か私費留学かを選ぶことがポイントです。

交換留学と私費留学は出発時期や留学期間が違う

交換留学の出発時期は留学先の国によって、冬(1月)または夏(7~8月)で、指定された日に出発します。留学期間は現地の1学年間、約10~12ヵ月(※ビザの関係でイギリスは半年間)と決まっており、交換留学で期間の延長はできません。

 

私費留学の出発時期も冬または夏が一般的ですが、留学先によっては春出発などの調整が可能です。留学期間は1学期間(約10週間)、1学年間、そして現地の高校卒業までと、個人の目標に合わせて留学期間を選ぶことができます。

交換留学と私費留学は留学にかかる費用が違う

交換留学では現地の高校の授業料やホームステイ滞在の費用は原則免除となる点が、学費や滞在費が全額自己負担となる私費留学とは大きく異なります。これは交換留学生が地域の国際交流に貢献する存在であるためです。また、交換留学ではホストスクールは公立高校が一般的です。

 

私費留学は費用が高いという印象を受けるかもしれませんが、そうとも限りません。私費留学には自分の教育目標に合った環境を選べるというメリットがあるので、費用のみで選ぶのではなく、双方のメリットを比べて選びましょう。

 

以上、高校生の交換留学と私費留学の違いについて、おわかりいただけましたでしょうか? 高校留学に興味を持ったらぜひ、留学エージェントの無料のカウンセリングを受けてみてください。

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