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留学基本情報
2019.02.21
ニュージーランド留学を考える上で気になるニュージーランド留学のメリットとデメリット、ニュージーランド留学におすすめ都市の気候や時差、観光スポット等の基本情報、ニュージーランド留学にかかる費用についてご紹介します。
ニュージーランドは英語圏で一番留学生に優しい国!?
ニュージーランドは英語圏で唯一「留学生の生活保障に関する服務規程」という厳しいガイドラインを設けています。留学生の受け入れを実施するニュージーランドの初等、中等教育機関は、すべてこの規定に従うことが義務付けられ、ニュージーランド資格庁(New Zealand Qualifications Authority)によって定期的な監査を受けます。ホストファミリーの手配や審査に関しても細かい規定があるため、留学生は安全な環境の中で、留学生活を過ごすことができます。
また、ニュージーランドは世界の中でもトップクラスで平和な国です。世界平和度指数においてニュージーランドは163か国中第2位。こちらの順位は、近隣国との関係、政治の不安定さ、犯罪の数や程度等の23項目にわたり調査され決定されています。ニュージーランドでは、日本同様に銃の所持には許可が必要で、警察官も日常的には銃を携帯していません。比較的治安の良いニュージーランドですが、外務省 海外安全ホームページによると、2017年人口1万人当たりの強盗事件発生率は日本の約46倍!置引きや車上狙い、空き巣等は身近でも発生する可能性があります。夜間の一人歩きや危険なエリアには近づかないようにする等「ニュージーランドは安全」と過信せず対策を行うことが必要です。
ニュージーランド留学の決め手は、やっぱり人!
ニュージーランドに住む人々は、とても気さくでフレンドリーな方が多いことで有名です。人種だけではなく、民族や性別、同性婚等といった、より幅広い形での多様性を受け入れる土壌があります。例えば、年齢、民族、性別などを採用の基準にしてはいけないという法律があり、求人欄にも年齢や性別は基本的には書きません。また街並みや生活習慣にはイギリス領だった時代の影響を大きく受けていますが、その一方全人口の15%を占める先住民「マオリ」の文化を尊重しています。マオリ語の番組のみを放送するテレビ局があったり、例年8月には全国的なマオリウィークが開催されています。
さらに、ニュージーランドは世界で初めて女性に参政権を付与したという歴史もあり、現在も男女の賃金格差の小ささや、管理職における女性の割合等、女性が働きやすい社会としても、世界的に評価を得ています。ニュージーランド人の多様性を受け入れ、尊重する国民性は、留学生として現地で生活する上でも大きな助けになってくれます。
留学にぴったりの自然豊かな環境
雄大な自然に囲まれた穏やかな環境も、ニュージーランドの留学の魅力です。ニュージーランドは北部と南部で気温差はありますが、年間を通して過ごしやすい温暖な気候です。ただし1日の気温差は大きく「1日の中に四季がある」と言われるほど。ニュージーランド留学中は、夏でも朝晩冷えることがあるため、さっと羽織れるカーディガンや薄手のパーカーがあると安心です。
ニュージーランドには、海、氷河、フィヨルド、山や広陵地、平野、原生林、火山などバラエティに富んだ美しい自然が広がります。ニュージーランドは実は地球上で一番最後に発見された国。ニュージーランドの国鳥「キーウィ」や「タカへ」といった飛べない鳥や最も原始的な昆虫「ウェタ」等ニュージーランドでしか出会えない動物が数多く存在しています。
ニュージーランド留学に向かない人
留学におすすめのニュージーランドですが、もちろん留学における優先順位によってはニュージーランドでの留学にデメリットを感じる人もいるでしょう。例えばなるべく安く留学に行きたいという、費用面を一番に考える人。ニュージーランドでは、年々物価や家賃が上がってきており、ニュージーランドの人口の3割が集中するオークランドの場合は、1ヵ月の家賃平均は約19万円。外食も高くなることが多く、ランチ1回で2000円近くになることも。費用を抑えて留学に行くことが大切なら、別の国を検討するのも手です。また、ニュージーランドは自然が多く素朴な雰囲気が魅力ですが、大都市の雰囲気を求める人や常にお店が開いているような利便性を求める人にとっては物足りないかもしれません。
ニュージーランド留学におすすめの都市をご紹介!
オークランド
北島にあるオークランドは、ニュージーランドの経済や文化の中心都市で、世界各国から移住者が集まりニュージーランドの人口の約30%が居住しています。美しい海と島々に囲まれており、ヨットやボートの所有者が多いことから「City of Sails (帆の街)」のニックネームで親しまれています。オークランド周辺には市内及び近郊に48もの死火山とクレーターがあり、その中でも最大規模のマウントイーデンからは市内を一望することもできます。英語があまり話せなくても受け入れてくれる土壌があり、語学学校の数も多いため、留学生も馴染みやすい環境です。交通機関も発達しており、都市的な雰囲気の中で留学したい人にはおススメです。
平均気温(℃)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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最高気温 | 26 | 25 | 25 | 21 | 18 | 15 | 15 | 16 | 17 | 18 | 21 | 25 |
最低気温 | 19 | 18 | 16 | 14 | 12 | 8 | 7 | 9 | 10 | 13 | 13 | 16 |
- 人口
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約157万人
- 時差
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日本 +3時間 (サマータイム期間中は更に+1時間)
- 日本からの飛行時間
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約11時間(直行便の場合)
- 主な交通手段
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市内中心部の観光地を循環するCity LINK(シティリンク)、周辺エリアをカバーするInner LINK(インナーリンク)、列車等が主な交通手段です。フェリーも通勤通学に日常的に使われています。「AT HOPカード」というICカードを利用することで、ICカード割引や学生割引も受けられますし乗り降りもスムーズにできるためニュージーランド留学の際には作っておくと良いでしょう。
- 主要な観光スポット
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ハーバー・ブリッジ、スカイタワー、マウント・イーデン、トンガリロ国立公園、ワイトモ洞窟、タウポ湖、ホビット村
クライストチャーチ
南島最大の都市で、経済・文化の中心地であるクライストチャーチ。エイボン川が街の中心を流れ、イギリス植民地時代の名残である建築物と自然が見事に調和した美しい街並みが広がります。公園や庭園が多いことから、「ガーデンシティ」とも呼ばれ、毎年2月には大規模なフラワーフェスティバルが開催されています。市内にはトラム(路面電車)が全長2.5キロメートルのルートをまわっており、観光名所めぐりにぴったりです。2011年の地震からの復興も進み、新旧様々な見どころがたくさん!日本人建築家がデザインした仮設大聖堂「カードボード・カセードロ」の美しさも見逃せません。
平均気温(℃)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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最高気温 | 24 | 23 | 21 | 18 | 15 | 11 | 14 | 13 | 15 | 17 | 20 | 24 |
最低気温 | 15 | 12 | 10 | 6 | 5 | 4 | 1 | 3 | 4 | 7 | 9 | 12 |
- 人口
-
約40万人
- 時差
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日本 +3時間 (サマータイム期間中は更に+1時間)
- 日本からの飛行時間
-
約12時間(経由便のみ)
- 主な交通手段
-
主要な観光名所を巡るトラム(路面電車)や、中心部から周辺エリアにかけてカバーする「ザ・シャトル」(The Shuttle)と呼ばれる無料の循環バスが便利。また市内でバスに乗る際は、チャージ式のICカード「バスカード」を使うと、通常よりも安く乗車が可能です。
- 主要な観光スポット
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ハグレー公園、モナ・ベイル、カンタベリー博物館、追憶の橋、クライストチャーチ・ゴンドラ、大聖堂広場、エイボン川
ウェリントン
ニュージーランドの真ん中に位置する港と丘陵地帯に挟まれた美しい首都ウェリントン。年中風が強いため、「風の街」としてニックネームも。さらに芸術の街としても有名で、博物館やアートギャラリー、劇場なども豊富にあり、街中でもアート作品が溢れています。博物館や美術館はほとんど入館料が無料なのも留学生には嬉しいところ。『ロード・オブ・ザ・リング』等数々の有名な映画の美術を手掛けたウェタ・ワークショップ社や、シンボルとも言えるケルバーン・ヒルのケーブルカーからの眺めは必見です。
平均気温(℃)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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最高気温 | 20 | 20 | 19 | 16 | 14 | 12 | 11 | 12 | 13 | 15 | 17 | 19 |
最低気温 | 14 | 14 | 12 | 11 | 9 | 7 | 6 | 7 | 8 | 9 | 11 | 13 |
- 人口
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約40万人
- 時差
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日本 +3時間 (サマータイム期間中は更に+1時間)
- 日本からの飛行時間
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約13時間(経由便のみ)
- 主な交通手段
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コンパクトな街なので、市内の移動は徒歩でも十分。町中から近郊部にかけては、ゴー・ウェリントン(Go Wellington)とバレー・フライヤー(Valley Flyer)と呼ばれるバスも運行していて便利です。
- 主要な観光スポット
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国立博物館「テ・パパ・トンガレワ」、 国会議事堂 、 ヴィクトリア山 、 ウェリントン植物園 、 オリエンタルベイ、 ウェタ・ケーブ
クイーンズタウン
マオリ語で「ヒスイの湖」と呼ばれるワカティプ湖に面した、サザンアルプスのふもとの美しいリゾート地。かつてはゴールドラッシュが起こり、鉱夫たちで賑わった歴史があります。四季折々の景観の素晴らしさから「女王にふさわしい」と賞賛されたことが、この街の名前の由来。バンジージャンプ発祥の地としても知られ、究極のアウトドア・アドベンチャーが豊富にそろっています。標高440メートルのボブズ・ヒルを登るゴンドラからは、湖や街並み、山々が一望できます。
平均気温(℃)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温 | 22 | 22 | 19 | 15 | 12 | 9 | 8 | 10 | 13 | 15 | 17 | 20 |
最低気温 | 9 | 9 | 7 | 4 | 2 | 0 | -1 | 0 | 2 | 4 | 6 | 8 |
- 人口
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約1.5万人
- 時差
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日本 +3時間 (サマータイム期間中は更に+1時間)
- 日本からの飛行時間
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約11時間(経由便のみ)
- 主な交通手段
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市内はコネクタバスが走っていますが、街自体がコンパクトなので市街地は歩いて回ることができます。
- 主要な観光スポット
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ワカティプ湖 、スカイライン ゴンドラ 、カワラウ渓谷 、マウント・アスパイアリング国立公園
ニュージーランド留学の費用
ニュージーランドの学校はニュージーランド政府によって品質の認定や保証が行われているため、世界的に見ても非常に高い教育水準を誇ります。ニュージーランド留学の費用は、留学時期や留学する都市、語学学校、1週間の授業時間数、そして外貨為替によっても大きく異なります。
ニュージーランドに留学する際には、3か月以上の滞在の場合は学生ビザが必要です。(レッスン時間が週20時間以上の場合) 学生ビザ申請時には、ニュージーランド留学中の生活費が賄えるだけの資金を持っていることを証明する必要があります。ニュージーランドに1年以上留学する場合は、最初の年に15,000ドル以上の資金を持っていること、1年未満の留学では最低1,250ドル、月を滞在費として持っていることを証明する必要があります。
ニュージーランド語学留学にかかる費用の目安
- 1ヵ月
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30万~38万円
- 3ヵ月
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55万~70万円
- 半年
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100万~130万円
- 1年間
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190万~230万円
上記費用には、入学金、授業料、ホームステイ滞在費等が含まれます。但し提示されている金額に含まれる項目は語学学校によって異なりますので、金額を比較する際には、留学費用に含まれているものと含まれていないものの項目を確認することも大切です。
ニュージーランド高校生交換留学にかかる費用の目安
高校留学の企画・監修・運営を行う特定非営利活動法人 日本国際交流振興会(JFIE)によると、2019年出発のニュージーランドの1年間の交換留学費用は約170万円。これに加えて、試験受験料、予防接種や保険といった出願に必要な手続きにかかる費用、パスポートやビザ等の渡航に必要となる費用、オリエンテーションへの参加費用や交通費、そして留学中のお小遣い等の個人的な費用がかかります。