カナダ・バンクーバー研修を終えて

私がこの海外研修に参加した理由はチャレンジ精神をつけること、物事に対する視野を広げることを目標としていたからだ。様々な経験を終えて、研修後には世界の見え方が180度変わっていた。

研修中一番感動した経験は、終日観光でバンクーバーに所在するガスタウンという街を訪れた時だ。ガスタウンのレンガを基調としたレトロな街並みを感じ、蒸気時計の歴史のある雰囲気や、佇まいに感動した。観光時はあいにく雨だったがそれでも街灯が雨粒一つ一つを照らしていて美しく感じた。まるで映画で見たような街並みだった。

滞在中は季節柄ほぼ雨が降っていたが、スタディセンターの外で見た朝霧に太陽の影が浮かんだ景色は忘れることができないほど美しかった。

また、現地での英語レッスンはカナダの文化や生活を身近に感じる内容で、英語でのコミュニケーションの取り方を学ぶ良い機会になった。

ホームステイ初日、私の英語力が拙く伝えたいことがうまく言語化できなかった時、ホストマザーが「You don’t have to be in a hurry.」焦らなくてもいいよ、と微笑んで言ってくれた。そのおかげでニュアンスが少し違っても伝えたいことを伝えることができた。

大切なことは、言いたいことを正確に伝えられないとき、多少ニュアンスが違っても伝えようとする姿勢だと認識することができた。まずは伝えようとする、語彙力などはそのあとでもいい。この経験があって、チャレンジ精神が備わったと感じた。だからこそ、一人での滞在をさらに楽しむことができた。

滞在中にホストマザーのお誕生日会に参加できたことも、楽しい思い出となった。

このような経験から、今まで自分が見ていた世界がいかに小さかったか、本当の意味で確認できた。広い視野でみる世界は何十倍も輝いて見えた。