留学に必要なこと。本当に求められる力とは?

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自然の中の少年少女 留学に求められる力
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短期留学のホームステイに参加した小中高校生と保護者との対談を通して、教育旅行や留学に30年近く携わってきた経験豊富な筆者が改めて感じた留学に必要なこと。英語力にとどまらない、留学で本当に求められる力や育まれる力について考察します。
 

 
<Summary>
・親子対談を通して小中高生に改めて教えられた留学の魅力
・不便だから、日本と違う環境だからこそ留学に行く意味がある
・自己肯定感を大切に。自己主張や間違いを恐れないことは悪いことではない
・違いや苦労でさえも楽しんでしまう。留学の醍醐味はそこにある
・留学先で出会う新しい自分。人の成長も留学も同じ
 
★☆今回のナビゲーター☆★
Mr.X 学生時代にバスケットボール部の監督に半強制的に!? マッサージ係として連れられ初渡米&ホームステイ。シアトルにある大学のサマースクールに参加。教育旅行や留学業界に30年近く身をおく大ベテラン。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、そしてニュージーランドと、ホームステイ歴は数知れず。
 

小中高生が教えてくれた逞しさと留学の意味

 
先日、新聞社の企画で短期留学ホームステイの参加者とその保護者の皆様3組との親子対談に同席させていただく機会がありました。小学生、中学生、高校生と、対談にお集まりいただいた参加者の学年はいろいろでしたが、皆さんがお話しされていたことはまさに「達観」とも言うべき、何とも逞しい内容でした。小中高校生の留学のお手伝いに30年近く携わってきた私にとっても、改めて留学の素晴らしさや意味について考えさせられる、万感胸に迫る一時となりました。
 
2020年度の大学入試改革しかり、今後グローバル化が加速する社会で生きていく子ども達にとって、リーダーシップやコミュニケーション力、そしてグローバルなものの考え方は必要不可欠です。親元を離れて自分で考えて行動することが求められる留学やホームステイは、これらの力を養う貴重な機会と言えます。
 
そこで、前述の親子対談で感銘を受けたキーフレーズをいくつかご紹介させていただきます。留学を検討されている皆様に、留学前にぜひご一考いただきたい内容です。
 

“日本と違う環境だからこそ、留学に行く意味がある”

 
「不便なところがなかったら、留学には行かない。日本と同じ環境では意味がないと思うから」。インタビュアーが留学先の生活で困ったことについてたずねた際の回答です。一同、ホームステイ先のシャワーの水圧や温度が低いことに最初は戸惑ったものの、日本とは水事情が異なることを理解し、「帰国したら快適なシャワーを浴びられるから良し!」とポジティブに考え直したとのこと。
 
水事情だけでなく、不便さと便利さについてもそうですが、日本と留学先の国では時間の観念にも大きな違いがあります。例えば、さよならパーティやホームパーティの招待状に「本日19:00から開催」と書いてあれば、我々は少なくとも10分前には会場へ到着しようと思いますね。でも国によっては、パーティの準備ができているかどうかチェックに来たように思われてしまうこともあります。パーティ開始から10分、いや20分が過ぎてから到着したとしても、ホストは参加すること、あなたが来てくれることを喜んでくれるのです。遅れることはそう悪いことでもないんですね。
 
豊かさとは何ぞや? と考える時、その答えは人それぞれです。相手に対して思いやりを持つというのも、心も生き方もカラフルになる豊かさのひとつかもしれません。物質的な、ハード面の豊かさだけではなく、ソフト面の豊かさにも注力したいものです。
 

“「自分はスゴイ!」と思えるようになった”

 
「日本とは言葉も生活も全く違う場所に行ってみたかったのと、自分の英語力を試してみたいと思ったから」ホームステイに参加したという小学生の発言です。「会話は単語をつなげれば大丈夫」と、ホームステイを予定している友達にアドバイスもしてあげたのだとか。高校生からは「海外に行くと自分が好きになる。日本と違って、周囲の目を気にしなくて良いから―。周りの人への感謝の気持ちを忘れなくなった」という意見も。
 
ここでのキーワードは、自己肯定感を持つということです。長年留学に参加される子どもたちを見ていると、真面目なお子さんほどシリアスに考えてしまう傾向があるように思います。自分に足りないものを嘆くのではなく、良い点を見つけ自分を褒めてあげることが、留学には重要です。留学には大なり小なりいろいろな新しいことや困難に直面するシーンがあり、それらを乗り越えることで自信につながります。そのためにも自己肯定感はとても重要です。集団の利益や調和が重視される日本社会と異なり、欧米では個人の自由や権利が重視されます。そう、一人一人が違うから素晴らしい。間違いを恐れずに自己主張することだって、悪いことではないんです。
 
皆さんは毎日の生活の中で、褒められることは何回くらいあるでしょうか? 自分をほめる、認めるだけでなく、まずは家族や友人、先生、みんなの良いところを見つけてみましょう。その人を見ていないとわからないことです。家族の良いところ、仲が良い友達の良いところをいくつ言えますか? 他者や他文化の理解は留学でも欠かせないポイントです。
 

“新しい経験ばかりだから、ホームシックになる暇もない!”

 
留学先での生活が新しいことだらけなので、毎日があっと言う間に過ぎていく。翌日の計画を立てたり、わくわくしたりするのに忙しすぎて、日本の家族のことを考えて懐かしむ時間より、留学先での時間をどう過ごすかに夢中になってしまうという頼もしい発言です。
 
留学参加者に「何が楽しみ? 英語をペラペラしゃべれるようになりたい? 留学には目的が必要です」と言うと、皆さんはまじめに正解を探します。そもそも正解なんてあるのでしょうか? 留学の正しい答えって? 楽しんでくればいいんです! 苦労さえも楽しんでみる。知らない世界に飛び込めばそこ、ここに楽しいことは転がっているものです。
 
例えば、日本との違いをたくさん見つけてたくさん質問する。すると自分が知らない外から見た日本が見えてきます。世界を知り、自分がよく知っているはずの日本についても新しい見え方や考え方を知る。好奇心が刺激され、わくわくするという留学の醍醐味はここからです。
 
「あっという間のホームスティ。もっといたい。もっとファミリーと話したい」。
 
そう思えたら、ようやくスタートラインに立てましたね。
 

“自然に仲間が集まってくるような「人間力」を身につけてほしい”

 
海外に行って何を学ぶとか、勉強ができるようになるとかではなく、自然に仲間が集まってくるような「人間力」を身につけてほしい。保護者からのコメントです。
 
人の魅力ってなんでしょうか? 優しい人、楽しい人、ユニークな人、スポーツができる人、勉強ができる人? 人望とかリーダーシップとかコミュニケーション力とか協調性とか、人にはいろんなことが求められ期待されます。自分でも期待しています。
 
でも、自分の好きな人、自分の好きなことを言ってくれる人、すべての基準を自分に置き換えて考えてしまいがちです。基準を相手において考えてみる。相手との違いを認めリスペクトする。そんな力を自然と身につけている人こそ、人間力があり、魅力ある人という気がします。
 
そして生まれ育った環境を離れて、出会うもう一人の自分。異なる環境でも、自分らしく自由に逞しく生きる。
 
人は変えられない、変えられるのは自分だけ、そんな言葉が脳裏を横切りました。
 
人の成長はそんなところにあるのかもしれませんね。留学も同じです。人間力とはまさに留学に求められ、育まれる力なのではないでしょうか。
 

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1970年の設立以来、アイエスエイのプログラムでホームステイや留学に参加された方は延べ60万人以上。50年間にわたる経験とノウハウを活かし、保護者の皆様にご安心いただけるよう、大切なお子様をお預かりする立場として安全対策に全力で取り組んでおります。グループツアーの場合、日本出国から帰国までの全行程、1グループにつき、2名以上の添乗員が同行します。プログラム中は、現地コーディネーターもサポートします。また、日本国内では、アイエスエイスタッフがお電話とメールにより、皆様からのお問い合わせに対応させていただきます。

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