アメリカの大学は入学より卒業が難しいって本当?

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アメリカ大学卒業,難しい,難易度
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アメリカの大学は入学するよりも卒業するのが難しいと言われているのを聞いたことがあるかもしれません。実際、アメリカの大学卒業の難易度はどのくらいなのでしょうか? アメリカの大学を卒業した筆者が大学での授業や単位、そして卒業についてお話します。
 

 
<Summary>
アメリカの大学卒業は難しいのか? 経験談を元にご紹介。
・アメリカの大学卒業が難しいとされる理由は授業スタイルにあった!?
・編入や卒業の決め手となる成績は、シラバス通りの基準で決まる
・一夜漬けは通用しない! 努力と勉強の毎日
・困った時はまず相談。サポートは何でも活用して自己主張を!
・アメリカの大学卒業までの経験は、就職活動にも活きる!
 
★☆今回のナビゲーター☆★
父親の仕事で小学2年生の時にアメリカのジョージア州へ移住。大学を卒業するまでの17年間をアメリカで過ごす。現地の高校卒業後、アラバマ州のアラバマ大学で運動学を専攻。大学在学中はキャンパスパートナーとして、アメリカ国外からの留学生のサポートに携わる。現在は、海外大学進学を目指す日本の高校生達の留学カウンセラーとして活動。実体験に基づく豊富なエピソードと真摯な対応に定評がある。
 

アメリカの大学卒業は難易度が高い?

 
「日本の大学は入学するのは難しいけれど、卒業するのは簡単。一方、アメリカや海外の大学は入学するのは簡単だけれど、卒業するのが難しい」と誰かが口にしているのを聞いたことがあるかもしれません。アメリカの大学を卒業した経験から言わせていただきますと、アメリカの大学卒業が難しいという一般的なイメージは、あながち嘘ではありません。
 
日本とこんなに違う! アメリカの高校と大学進学」でもご紹介したように、一斉テストが主流の日本の大学入試とは異なり、アメリカの大学に入学するチャンスは年に数回あります。大学数が多いことや入試制度の違いによるものです。ではなぜアメリカの大学卒業が難しいとされているのでしょうか?
 
アメリカには、大学は4年間で卒業するのではなく、5年間で卒業するのも当たり前という考えが多いです。自由度の高い転学や編入制度があるので、大学を変えたり、専攻を変更したりする学生が多くいます。もちろん、専攻を変更せずに4年で卒業する学生もいますが、レアと言っても過言ではありません。
 
数年前のデータになりますが、アメリカの大学入学後6年以内に大学を卒業した学生は全体の約60%というデータがあります。日本では4年間で卒業するのが一般的なので、この数字は90%近くになります。なぜこのような違いがあるのでしょう。アメリカと日本の大学の授業における違いが大きな理由として挙げられます。
 

アメリカの大学卒業に必要な単位修得は、シラバスがカギ!

 
アメリカの大学卒業は、単位修得がすべてです。もちろん日本の大学も同様ですが、各授業にかける勉強時間や単位修得の基準が大きく異なります。日本では、テストのスコア中心で成績が決まることが多いので、予習を頻繁にしなくてもテスト前に何日か集中して勉強すれば単位が取れると、日本人留学生から聞いたことがあります。また、日本では一般的に60点が赤点で、クラス全体の成績が低ければ成績の評価基準を下げることもあるとのことですが、アメリカではありません。
 
ちなみにアメリカの大学で単位を修得するには、100点満点中70点以上取得することが必須です。ですが70点を取って単位を修得することはできても、好成績にはなりません。卒業時の成績が編入や就職に大きく影響するので、学生達はすべての授業で好成績をとることに必死になります。
 
アメリカでは授業開始時に授業内容(シラバス)が配られ、そこには成績の評価基準が明記されています。シラバス通りの基準で成績が決まるので、クラス全体の成績が悪くても基準が変わることはありません。日本でもこういったシラバスはありますが、アメリカにほど厳格な基準ではないようです。
 

予習復習はほぼ毎日! ディスカッションでの発言量もポイント

 
加えて、アメリカの大学の成績評価は、テストの点数だけでは決まりません。毎日の予習、復習が必須と言っても過言ではないのです。出席率、ディスカッション、そして宿題や課題など、アメリカの大学での評価基準は授業によっても様々ですが、全体的に出席率やディスカッションでの発言の多さが成績評価に大きく反映される授業が多い傾向にあります。
 
授業では毎回膨大な量のリーディングやエッセイが出され、次の授業でその課題についてディスカッションを行うというスタイルが頻繁に行われます。学生達は授業後の予習や宿題をこなすため、必死に勉強します。やらなければ成績に影響し、単位修得が困難になるからです。テストだけで成績が決まるのであれば、一夜漬けの勉強でも何とかなるかもしれませんが、ディスカッションが成績評価の大きな割合を占めることもあるので、前日のテスト勉強だけではどうにも乗り切れません。
 
私も大学時代、2週間というタイトな提出期限で、15ページ以上のエッセイを書くという課題が1学期だけでも数回ありました。大学入学時点で10年以上アメリカで生活していた私にとっても、相当ハードでした。ほぼ毎日教科書や宿題の課題を読み、テレビよりパソコン画面を見る時間の方が長い時もざらにありました。複数の授業で出されるこれらの課題をこなすことは、現地の学生にとっても大変なことでした。ですので、留学生はそれ以上に努力する必要があると言われています。
 
アメリカの大学ではグループで提出する課題も多いので、グループワークも重要です。成績は編入や大学卒業に大きく関わるので、意欲的に取り込む姿勢を見せれば、基本的にグループのみんなは協力的です。クラスメイトとのコミュニケーションはかなり重要になります。逆に、何もしなければ、個々の成績に響くのでみんなから野放しにされます。そのグループ課題に限っては、頑張ったみんなのおかげで点数が取れたとしても、他の課題で結果を出すのは難しいでしょう。
 

サポート体制が充実! アメリカの大学卒業は相談&交渉力も大切!

 
では留学生はどうすればいいのか? アメリカの大学で成功する、無事卒業するためには、何事にも相談や交渉が大切です。アメリカ大学の大きな特長のひとつに、教授と生徒の距離が近いことが挙げられます。授業で困っていたり、ついていけていないと感じる場合は、教授に直接アポイントを取って相談にのってもらったりできるので、アカデミックサポートへの意欲は高いと言えます。
 
前述のシラバスには、教授の連絡先が記載されていることが多いので、すぐに教授にコンタクトが取れるようになっています。課題の内容や提出期限変更の依頼はもちろんできませんが、相談内容に対して教授自ら積極的にアドバイスをくれます。アメリカでは自己主張が大切と言われていますが、まさにその通りです。自分の考えや困っていることをしっかりと主張すれば、教授も柔軟に対応してくれますし、他のアドバイスもしてくれます。
 
また、アメリカには、アカデミックサポートセンターを設けている大学も多くあります。課題のサポートやアドバイスなどをもらえる制度もあるので、1人だけで頑張る必要はありません。学科・教科ごとに専門のアドバイザーもいるので、どんな授業内容でも相談に乗ってもらえます。
 
私が大学で出会った留学生の場合は、授業だけでは内容についていけないとのことで、教授のところに相談に行き、わかりやすく解説してもらったり、アドバイスをもらったりしていました。サポートセンターも有効に活用し、エッセイの添削をしてもらったり、課題を正しく理解するためにアドバイスをもらっていました。私も文法が苦手だったので、サポートセンターや友人に頻繁に聞くようにしていました。
 
アメリカの大学では、何事も困ったら相談です。1人で抱え込まずにアドバイスを求めるのがキーです。ちなみにアカデミックサポート以外にも、大学生活、転学・編入手続きや就職する際のアドバイスなど留学生だけではなく、現地の学生にも役立つサポート体制が整っています。キャンパスライフを充実に過ごすための体制が整っているのも、アメリカの大学の特長であり、魅力とも言えます。
 

苦労してでも頑張る価値があるアメリカの大学卒業

 
私はなんとか4年で大学を卒業することができましたが、アラバマ大学での4年間は決して楽なものではありませんでした。毎週当たり前のように課される予習や復習、膨大な課題など、アメリカの大学での勉強は大変でしたが、得られるものも多かったです。
 
例えば、自分の考えや意見をしっかり相手に伝わるように伝える力が身についたことは大きいと思います。ディスカッションやエッセイを頻繁に行う授業スタイルを通して、コミュニケーション能力を向上させることもできました。これらの力はグローバル化が進む中、ますます求められていく能力だと感じています。
 
約20年ぶりに日本に帰国して就職活動をした時も、面接で自分の意見を言うことがまったく苦ではありませんでした。アメリカの大学卒業までに培われた様々な能力が、就職活動の際も役立ったと私自身強く感じています。日本の就職活動は大変だとよく聞きますが、自身のビジョンを持ち、それをしっかり企業に伝えられるかがポイントだと思います。
 
アメリカの大学では、入学後すぐに学部を決める必要はありません。やりたいことを一所懸命勉強すれば、自身のビジョンや考えは自ずと出てくることでしょう。卒業までの大学での授業を通して学んだスキルを活かし、相手に伝わるようにできれば将来は明るくなると思います。アメリカの大学には、将来必要なものが見えてくる、学びたいことを学べる環境が整っています。皆さんもぜひアメリカの大学へチャレンジしてみませんか?
 

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