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海外大学進学
2019.03.20
アメリカの大学生は勉強が忙しすぎて、バイトしたり遊んだりする時間がない? いえいえ、そんなことはありません。オンとオフの切替がしっかりできるのがアメリカの大学生達。息抜きもちゃんとしています。しかもアメリカのキャンパスライフは、遊びもアメリカンサイズだった!?
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目次
Summary
課題が多く出されるというアメリカの大学。やっぱりアメリカの大学生達は勉強ばっかりしているのか? 筆者自身の学生時代を振り返って、アメリカの大学でのキャンパスライフをご紹介
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アメリカの大学生がバイトするのは、学費や生活費を自分でやりくりしているから
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大学のクラブへの参加は、交流に欠かせない場
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一体感を得られるビッグスケールの大学対抗スポーツ観戦は、交友関係が広がる絶好の機会
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日本のフィットネスクラブ並みの施設とサービスだから、レクリエーションセンターは勉強の気分転換に最適。文化系の学生も楽しめる国際交流イベントもいっぱい
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キーワードは息抜き。アメリカの大学で勉強と遊びに真剣に取り組むと、タイムマネジメントと自己管理能力が自然と身に付く
今回のナビゲーター
父親の仕事で小学2年生の時にアメリカのジョージア州へ移住。大学を卒業するまでの17年間をアメリカで過ごす。現地の高校卒業後、アラバマ州のアラバマ大学で運動学を専攻。大学在学中はキャンパスパートナーとして、アメリカ国外からの留学生のサポートに携わる。現在は、海外大学進学を目指す日本の高校生達の留学カウンセラーとして活動。実体験に基づく豊富なエピソードと真摯な対応に定評がある。
日本とちょっと違う。アメリカの大学生のお金とバイト事情
「アメリカの大学は入学より卒業が難しいって本当?」をご覧になった方は、アメリカの大学生は勉強ばかりと思われたかもしれません。しかし、アメリカの大学生活の魅力は勉強以外にもあります。アメリカの大学生はオンオフがはっきりしているので、週末ともなれば多くの学生が飲み会やレクリエーションを楽しんでいます。アルバイトだってしています。アメリカの大学にも日本の大学生のようにバイトをしながら大学に通う学生も多くいますが、理由が少し違います。
アメリカでは18歳になると大人と認識されるので、大学選びや入学手続きは、ほとんどが自分で行います。親から多少の経済的な援助を受けることがあっても、アメリカの大学生の多くは学費や生活費をすべて自分で支払っています。政府の学費ローンや大学からの奨学金を活用して、バイトをしながら学費や生活費を払っています。
奨学金の場合は高校の成績やテストの点数によって返済期間が異なりますが、政府からの学費ローンの場合は就職後、20年以上かけて返済します。ちなみに私も現在学費ローンを返済中の身です。学費ローンだけでは学費を払えないこともあるので、親から学費の援助をしてもらう代わりに、生活費は自分で工面して支払うというのも、アメリカではよくあることです。
なので、アメリカの大学生は遊ぶためのお金を稼ぐためではなく、大学に行くため、生活するためにバイトをしています。ちなみに、クラブ活動だけではなく、バイト経験なども就職活動や大学院進学の際には評価されます。そういった面でもバイトをする大学生は多くいます。
では、アメリカの大学生はいつ息抜きをしているのでしょうか? アメリカの大学には、キャンパスライフを充実させるための工夫や施設がたくさんあるのです。
人脈が広がる! 文化系からスポーツ系まで大充実のクラブ
アメリカの大学にもクラブは多く存在します。文化系やスポーツ系の様々なクラブから選択し、参加することが可能です。自分の好きなことや興味があるものを選び、そこで多くの大学生と交流でき、人脈を広めることができます。日本の文化や言語に興味をもっているアメリカの大学生も多いので、日本語や日本文化に関連したクラブもたくさんあります。
インターナショナルセンターや国際交流センターなどの現地や海外の学生と交流できるクラブもあるので、文化交流や文化を紹介するフェスティバルといった様々なイベントに参加できます。アメリカ生活が長かった私ではありますが、日本人としてこれらのクラブに誘われたり、パーティ(飲み会)に参加したりしていました。
そこで出会った学生達と一緒に勉強したり、英語やエッセイのアドバイスをもらったりもしていました。一方で、アメリカの学生達に日本語を教えて文化交流をする機会もありました。日本に興味があるアメリカ人も多いので、そういう人達と交流すると嬉しいですし、日本語や日本文化について話すのは良い気分転換にもなります。
実際、国際交流で日本の文化について話し合うことによって、日本に帰国しようと決断し、日本で就職しようと決めましたので、こういったクラブでの活動や出会いは私にとって特別な存在だったと言えます。
ところで、アメリカの多くの大学にはギリシャ文字が書かれた建物が多くあります(α、β、γなど)。これらはフラタニティ(fraternity=男性のみ)、ソロリティ(sorority=女性のみ)と呼ばれており、入学と同時に入会が可能な社交クラブです。入会には様々な条件があり、外国人留学生が入るにはハードルが高いかもしれません。が、ボランティア活動や社交パーティなど様々なイベントを開催しているので、留学生も簡単に参加できるものもあります。
社交パーティと言うとオシャレな感じがしますが、簡単に言えば飲み会です。大きな団体であればDJを呼び、音楽を流して踊りながら飲んだりしています。スケールが大きいパーティが多く、日本ではなかなか経験できないことなので、そこでアメリカの学生達と交流することは、留学生にとっても有意義な経験になると思います。
ビッグスケールの大学対抗スポーツ観戦は大学全体が熱狂!
アメリカの大学でキャンパスライフを存分に楽しむ方法として、スポーツに力を入れている大学ではスポーツ観戦がおすすめです。特にアメフト(アメリカンフットボール)やバスケットボールが盛んな大学ですと、シーズン中はほぼ毎週試合があります。ホーム試合の時はTailgating party(テールゲイティング パーティ)が頻繁に行われます。
これは大学がキャンパス内にあるスタジアム前の駐車場や広場を解放し、ドリンクや食べ物がふるまわれるというもの。試合観戦前にはバーベキューなんかも楽しめます。アウェイの試合の時でも、キャンパス内の広場や寮に集まって飲み会を開き、試合観戦をすることが多いです。屋外には電源プラグがあり、無料で利用できる所も多いので、パソコンなどをつないで屋外で試合観戦をするグループもいます。
大きな大学になればなるほど毎試合、学園祭並みに人が集まり、こんなお祭り騒ぎがシーズン中は毎週のようにあります。クラブのメンバー同士で集まって交流を深めることもできるので、スポーツ観戦への参加はかなりおすすめです。アメリカの大学には、母校やお気に入りのチームへの思い入れがとても強いOBや学生が多いので、周りはかなり盛り上がりますし、一体感が出ます。詳しい人からからルールを教えてもらって、交流するのもありかなと思います。
私も高校時代アメフトをやっていた影響で、毎週のようにキャンパス内で試合観戦をしたり、友人とスポーツバーに行っては、母校を応援していました。初めはルールさえ知らなかった日本からの留学生の友人も、スポーツ観戦ならではのアメリカらしいエキサイティングな演出やスタジアムの雰囲気を楽しんでいました。別の友人がその留学生にルールを教えたり、有名な選手を教えたりして、たくさんコミュニケーションをとっていたので、初めての方も充分楽しめるはずです。
大充実のレクリエーション&国際交流イベントも目白押し!
アメリカの大学はレクリエーションアクティビティも盛んです。すべての大学でというわけではないですが、多くの大学にはレクリエーションセンターがあります。屋内プールや体育館、フィットネスマシンなどが設置されていて、大学生は無料で自由に利用できます。外にはテニスコートもあります。他にも、ヨガクラスやズンバのクラスでは、日本のフィットネスクラブ並みのレッスンも大学生なら無料で受けられます。パーソナルトレーナーにトレーニングメニューを作成してもらって、本格的なトレーニングができる大学もあります。
サッカーやバドミントンなどの大会も頻繁に開催されるので、グループでトレーニングに励む大学生も多くいます。私もアメリカの大学に在学中は週に2~3回ジムに通い、トレーニングをしていました。トレーニング好きの友人と一緒に鍛えた後、よくご飯にも行ったものです。こうした時間は、アメリカの大学での勉強の息抜きとしても最適でした。
スポーツ以外にも、大学のダンス・演劇部の舞台やイベント、大学主催のイベントに参加したりと様々なオプションがあります。多くのイベントの費用は安く、無料もあります。キャンパス内で行われることが多いので、留学生も気軽に参加できます。
私が通っていた大学では無料で日本のお寿司を食べられるイベントや、ニューオーリンズで有名なマルディグラなどの他文化を楽しめるイベントも多くありました。私も友人達も金銭的に余裕があったわけではないので、こうしたイベントに頻繁に通いました。基本無料でご飯が食べられると聞くと、私達のグループは必ずと言って良いほど参加していましたね!(笑)。
こういうイベントがあると留学生を誘いやすかったり、イベントがきっかけで仲良くなれたり、逆に誘われたりと、交友関係も広がります。交流の場が多いのもアメリカの大学の魅力の1つだと思います。
勉強×遊び:アメリカのキャンパスライフを通して身に付く力とは
アメリカの大学に限らず、どの国の大学に行くにしても、勉強だけではなく息抜きも大切です。アメリカの大学ではプライベートの時間をしっかり確保しつつ勉強に励んでいる学生が多いので、タイムマネジメントや自己管理能力は自然と身に付いていくと思います。課題が多く出された時は効率良くこなして、週末に息抜きの時間を作るというのは自分次第です。クラブ活動も強制ではないので、忙しい時は参加しなくても良いいですし、逆に忙しくても参加したければ勉強を頑張って時間をつくるといった具合です。タイムマネジメントは人それぞれ自由です。
自由な環境の中、多くの交流の場あり、自己管理能力が身に付くというのもアメリカの大学の魅力なのです。
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