ホームステイ先の食事で失敗しないためのケーススタディ


  • 留学の心得

2018.09.10

毎シーズン、多くの児童、生徒の皆さんがホームステイに参加されています。多かれ少なかれ、トラブルも発生します。トラブルの中には、回避できるものも多くあります。そこで、皆さんがホームステイ先で「失敗だった」と感じることのないように、今回はホームステイ先での食事にまつわる事例と解決策について、考えてみたいと思います。

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目次

Summary

長年の経験から、筆者がホームステイや留学の説明会でもよく話すという、ホームステイ先での食事にまつわるトラブルとケーススタディについて考察。

  • 朝食を食べないホストファミリーの家にホームステイすることになったら、どうする?

  • 質素な食事しか出てこないホームステイ先の場合は、おねだり上手になろう!?

今回のナビゲーター

Mr.X 学生時代にバスケットボール部の監督に半強制的に!? マッサージ係として連れられ初渡米&ホームステイ。シアトルにある大学のサマースクールに参加。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、そしてニュージーランドと、ホームステイ歴は数知れず。

ホームステイ先で朝食が出てこない!?

みなさんは毎朝朝食をきちんと食べていますか? 実際、朝食をとらないホストファミリーもいます。ホームステイプログラムの説明会で私はよく、「朝ご飯がでてこなかったら、みんなどうする?」と小中高生に問いかけます。すると多いのは「コンビニに買いに行く!」という回答です。一番簡単な解決策かもしれません。でも、ないです…。残念ながら海外、それもホームステイの滞在エリアには歩いて行ける場所にコンビニはほとんどありません。そもそも駅や住宅地の近くに24時間オープンしているコンビニがあるというのは日本くらいです。
 
たたみかけるように「ホストファミリーの家の近くにコンビニはないと思うんだけど、どうする?」と尋ねます。すると「我慢する…」という回答がちらほら出てきます。ホームステイ中ずっと我慢して、帰国後に「あのホームステイは失敗だった」と嘆くぐらいなら、ホームステイ中に何とかしたいと私なら考えるのですが。そこで、「では、今日お集まりの皆さんはホームステイ先での朝食は我慢しますね!?」と念押ししてみます。会場がざわつき、ついに「自分で作る!」と言い出す子どもが現れます。朝食を作れるのかどうか尋ねると、「作れない」と即答!笑
 
もちろん、ホームステイプログラムでは朝食の提供をお願いしています。ですが、もしもホームステイ先が朝食をとらないホストファミリーだったら、失敗だったと考える前に、どうするべきなのかということを皆さんに考えてみてほしいのです。基本的にホームステイ先では簡素な朝食しか出されません。キッチンにパンやシリアル、ジュースや紅茶などが置かれたコーナーがあり、毎朝自分が食べたいものを食べたい量だけとって食べるスタイルのことも多いです。トーストを自分で焼いたり、紅茶を自分で淹れるところを日本にいるうちからイメージしてみてください。

友達のホームステイ先と比べて、貧相な食事しか出てこない!?

友達のホームステイ先と比べて、貧相な食事しか出てこない!?

これも留学やホームステイの説明会でよくお話しするのですが、学校や英語レッスンで日本人の友達と集まるとホームステイ先の話をする機会があるでしょう。友達のホームステイ先では一昨日も昨日も肉が出されたと言うのに、自分のホームステイ先はジャガイモと豆ばっかり…。おまけに友達がホームステイしている家は大きくて、庭にはプールもあって…。友達のホームステイ先の話を聞けば聞くほど、自分のホームステイ先での食事、いや、生活そのものが貧相なものに思えてくるものです。このホームステイは失敗だったのでしょうか?
 
そこで「もしジャガイモと豆しか出てこなかったら、みんなどうする?」と問いかけます。「お肉食べたいよねー!?」と聞くと、「うん!」との回答が続出します。「ではどうする?」と聞くと多くの場合、説明会会場には沈黙が流れます。みなさん、これが日本、自分の家だったらどうしますか? 「えー、今日もジャガイモと豆~!? たまにはお肉が食べたい!」って、お母さんにはっきり言いませんか?

例えばゲームを買ってほしい時、どうしますか? 黙っていて、欲しいと思っていたゲームを親が買ってきてくれるなんてことはありませんよね? 「このゲームが欲しい!」と言って、買ってもらいますよね。「ちゃんと勉強するから!」ともね!? ですから、ホームステイ先でもぜひ、日本でお父さんやお母さんにおねだりする時のように、ホストファミリーにおねだりしてみてほしいのです。英語で何て言うかって? たった3つの単語でOKです。“I love beef.”または“I need beef.”で十分伝わります!
 
もちろん、すべてのおねだりは叶えてもらえないかもしれません。でもまずは、自分の気持ちをホストファミリーに伝えることが大切です。聞き入れてもらえない場合は、あきらめも肝心。それでも納得がいかない時やホストファミリーとでは解決しない時は、現地のコーディネータや添乗員などに相談しましょう。一人で抱え込まないでくださいね。
 
それから、大前提として友達のホストファミリーと比べないことが大切です。日本でも一軒、一軒違うように、ホストファミリーの家だって異なります。隣の芝生は青く見えるかもしれませんが、友達のホストファミリーの良いところ、うらやましいところばかりに焦点をあてて、自分のホストファミリーのネガティブな側面ばかりを見るのではなく、良いところを探すようにするようにしましょう。気持ちを切り替え、視点や目先を変えることで、ホームステイを取り巻く環境、世界が違って見えてくるはずです。ホストファミリーとの距離もぐっと縮まるはずです。

「このホームステイは外れだ!」と思うその前に!

留学やホームステイプログラムに参加された/される皆さんが、ホームステイの「当たり外れ」についてお話されているのをよく耳にします。ホームステイが自分にとって良かったか、悪かったかという主観的な判断のようにも思われますが、ホームステイの「当たり外れ」の基準とは何なのでしょうか?

アイエスエイの留学・ホームステイについて

1970年の設立以来、アイエスエイのプログラムでホームステイや留学に参加された方は延べ80万人以上。50年間にわたる経験とノウハウを活かし、保護者の皆様にご安心いただけるよう、大切なお子様をお預かりする立場として安全対策に全力で取り組んでおります。グループツアーの場合、日本出国から帰国までの全行程、1グループにつき、2名以上の添乗員が同行します。プログラム中は、現地コーディネーターもサポートします。また、日本国内では、アイエスエイスタッフがお電話とメールにより、皆様からのお問い合わせに対応させていただきます。


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