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プログラム名
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短期留学(Break the Shellプログラム)
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行き先
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イギリス:オックスフォード
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名前
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Kさん
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参加時期
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高校1年生
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期間
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2023年3月27日~4月3日(8日間)
参加したきっかけ
1,世界を相手にするとはどういうことか肌で感じてみたかった。
2,海外のエリートたちが今何を考えて生活しているかを知るきっかけ作り。
悔しかったこと
科学好きな自分にとって、環境問題という興味をそそられる研究内容に関して真剣に立ち向かう科学者のプレゼンをもっと深く理解したかった。
→その障害となったのが英語力。「英語」を学ぶ意味は「英語」を通して得られる「学び」に出会うこと。日本語という唯一の言語だけに頼るのではなく、第二言語・第三言語を持つことで、触れる情報の規模が変わる。頭で理解はしていたものの、これが一番衝撃だった。僕は、まだこの情報に出会えていない。この膨大な情報が目先にあることがわかっていながら理解する術がないことを自分自身非常に悔しく思った。
驚いたこと
(1) ISAプログラムに各都道府県から集まった仲間の価値観・姿勢に大きく刺激を受けた。
岐阜県でも、いろいろな活動に参加し、さまざまな仲間と出会ってきたが、自分の考えを理解してくれる人は少なかった。しかし、今回のプログラムでは、各々の仲間がそれぞれ異なった目標・目的を持って参加しており、自分の考えを支持してくれるだけでなく新たな視点からの刺激を持ち込んでくれた。特に、海外大学に挑戦したいと思う仲間が多かったことは、密かに心の支えになり、僕も一緒に頑張りたいと思えた。
(1) Oxfordといった海外での教育と日本の教育の違いに驚いた。
メンターの話を聞いていると、面白いほどに日本との教育というものに対する考え方に根本的に大きな違いがあることがわかった。それは、受験において重要視されることが物語ってもいるが、海外では、各々のもつ「個性」を非常に大切にし、その「個性」を伸ばす手伝いをする機関こそが「大学」である。
一方、日本の大学は、「会社員育成」の意図が強く、皆が平均的に高い学力を持つことを第一とし、また旧帝大と呼ばれる場所は、個性を強める場所というよりかは、学歴社会で勝ち抜いたものというイメージが大きい。
どちらにも、メリット・デメリットがあり、一概に優劣をつけることは難しい。ただ、一つ言えることは、「海外の教育」というものに直接触れられたということの重要性は、計り知れないほど大きかったということだ。日本にいては、気づくことのできない新たな選択肢。日本の教育に合わないと思った人が輝ける場所。それを見つけるきっかけ作りにこのプログラムは非常に最適だと思った。
日本の良さを再確認できたこと
一度海外に身をおいてみたことで気づいたこともあった。例えば、「食の高さ」「思いやり精神」の二つが特に挙げられる。日本の食はやはり、すごい。言葉では、表せないくらい安心できる美味しさと食材の品質性を兼ね備えている。
また、日本人の特徴でもある「思いやり」は絶やしてはいけない大切なものだと感じた。海外の方に思いやりが一ミリもないわけではないが、相手の心情を上手に感じ取り、行動に移せる暖かさのようなものは日本人が大切にする文化だと感じた。
今後の進路に関して
私はもともと心理学に携わりたいと考えていた。日本の大学で心理学を学べる大学を探していて、気づいたことは文系向けが多く、理系である私が入れる場所は、一つしかないことだ。(ある程度、上位の大学で)
そこで、「海外の大学」への興味が湧いてきた。いろんな心理学に関する研究結果は、海外から出ることが多い。また、文理という枠組みに関わらず、さまざまな学生が学べる環境に非常に憧れた。しかし、そこで問題なのは「憧れ」が「失望」に変わる時、すなわち自分に海外というものが合わないということがわかったときである。日本にいれば、自分の推測のみで憧れを増大させることは容易だ。しかし、一度も見ていない私にとって、海外大へと舵を切ることは恐怖も伴っていた。
そこで、親から紹介された今回のプログラムに参加しようと決めた。各々のもつ思いによって、このプログラミに関して向き不向きはあるが、一歩踏みだすきっかけ作りに、このプログラムはなってくれると思う。ぜひ、挑戦できる機会があるのなら、参加してほしい。
(写真は参加者提供)