小学生のための留学ガイド:メリットとデメリット、費用や注意点も紹介


  • メリット・デメリット

  • 短期留学

2025.08.08

かつては留学と言えば大学生や中高生の留学が一般的でしたが、最近では小学生の短期留学プログラムを提供する留学会社が増えており、「小学生のうちに留学を体験させたい」というニーズが高まっています。

この記事では、小学生留学の特徴やメリット・デメリット、小学生に人気の国、費用、注意点、よくある質問まで、保護者の皆様にとって役立つ情報をご紹介します。

目次

小学生の留学の特徴

1~2週間の短期留学プログラムが主流

小学生向けの留学は、学校の春休み・夏休み・冬休みを利用した1~2週間程度の短期留学が主流です。グループでの参加が一般的で、英語レッスンのほか、多様なアクティビティを通じて異文化体験を行うプログラムが多く見られます。子どもを一人で留学させるのは不安という場合は、親子で渡航する親子留学プランもあります。

小学生を長期留学させるなら親子留学という選択肢も

小学生を対象とする長期間の単身留学の受け入れ先は少なく、数週間~半年などの留学を検討する場合は親子留学という選択肢があります。子どもだけ現地の学校に通うプランのほか、子どもと保護者が一緒に語学学校に通う親子留学プランもあり、保護者自身の英語力ブラッシュアップにもつながります。

(期間によっては、日本の小学校との調整が必要となります)

サポートの充実度が、小学生留学の成功のカギ

小学生は中高生に比べて自己管理が未熟なため、渡航前の準備段階から留学中、そして帰国までのサポート体制が重要になります。留学エージェントを選ぶ際は、小学生留学の実績、渡航前の準備内容やオリエンテーションの有無、日本から同行する添乗員の質、渡航先となる現地での運営・サポート体制(子会社or提携会社)などを確認することをおすすめします。

小学生の留学のメリット・デメリット

メリット

英語を学ぶきっかけになる

小学生は、座学よりも体験や実践から無意識に学ぶこと(暗示的学習)が得意と言われています。ホームステイや様々なアクティビティを通して「生きた英語」に触れながら、英語学習の土台となる英語の音や発話することに慣れることができます。

短期留学であっても「自立心の芽生え」を促す体験になる

留学中は、安全のための約束事や、ホームステイ先や寮・ホテルのルールに沿って行動することが求められます。また、日本特有の「察する」文化のない国では、自分の気持ちや考えをはっきり伝えることも大切です。短期間の留学であっても、自分で考えて行動する力や適応力が身につきます。

実際にアイエスエイで実施した帰国後の保護者アンケートでは、

  • 「以前はママ!とすぐ呼ばれていたが、自分でするようになったことが増えた (小学5年生保護者)

  • 「食べたあとの食器の片付けをサッと自分で片付けてびっくりしました。(小学6年生保護者)」

と、お子様の自立心の芽生えを体感したという声がたくさん届いています。

遊びや生活を通して、異文化や多様性理解の土台が身につく

文化や価値観が異なる人々と関わることで、「自分と違うこと」に対して柔軟な思考力や感受性が育まれます。小学生のうちから海外で様々な体験をすることで、将来、お子様が国際社会を生きるための土台を築くことにつながります。

デメリット

子どもの負担が大きい場合がある

長距離の飛行機移動、言葉や文化の違いによるストレス、親元を離れることの不安などから、身体にも心にも負荷がかかります。

費用が高額になりやすい

ここ数年で航空券代や現地での滞在費用も右肩上がりとなっています。特に長期間の親子留学の場合は、まとまった金額の準備が必要です。

帰国後の英語学習や異文化に対するモチベーションの維持が課題

12週間の短期留学は一時的な体験に終わってしまいがちです。留学を通して学んだことや英語学習などへのモチベーションを高める工夫が必要です。

小学生の留学におすすめの国

小学生の短期留学・親子留学に人気の国をご紹介します。

特徴
ニュージーランド 治安が良く、教育水準が高い
自然豊かでのびのびと学べる環境が魅力
親子留学先としても人気
オーストラリア 日本との時差が少ない
多文化社会で英語教育に力を入れている
フレンドリーな国民性も魅力
フィリピン 飛行機の移動時間が短く、日本との時差が少ない
マンツーマンレッスンが安価に受けられる
親子留学先として人気
シンガポール 飛行機の移動時間が短く、日本との時差が少ない
治安が良く、教育水準が高い
カナダ 英語とフランス語のバイリンガル環境
多文化社会で留学生の受け入れも多い
治安が比較的よく、教育レベルも高い
アメリカ 有名観光地のアクティビティを含むプログラムが豊富
多様な文化と教育環境に触れられる
左右にスワイプすることで、表が見られます

 小学生向け!おすすめプログラム

1. 短期留学プログラム

学校の春休み、夏休み、冬休みに行われる短期集中型。アクティビティ(観光・スポーツ・演劇など)を通して、楽しみながら異文化体験や英語を実践できる体験型プログラム。主に現地の一般家庭で生活をするホームステイと語学学校の寮などに滞在するタイプがあります。

2. 現地校体験プログラム

現地の小学校で数週間の体験入学や、現地の児童生徒と交流できるプログラム。実際の授業に参加するため、リアルな現地の教育を経験できます。小学生の単身留学または親子留学プランもあり。

3. 親子留学プログラム

お子様が現地の学校やサマースクール等に通う間、保護者は語学学校に通ったり観光を楽しめる留学プログラム。お子様の安全を第一に考えたいという方や、将来的に長期留学を検討されている方におすすめ。

5. 小学生留学で必要な費用

留学にかかる費用は国や期間、体験内容によって異なりますので、あくまでも目安として掲載します。

短期留学(1週間~2週間)

40~70万円

親子留学(1週間~1ヶ月) 

60~120万円

親子留学(1年間)

300万円~

留学プログラムのパンフレットや紹介ページには、旅行代金の表示のほかに「費用に含まれるもの」「費用に含まれないもの」の記述が必ずあります。例えば、格安留学を謳っている会社の場合、表示価格に航空券代が含まれていないこともありますので注意が必要です。

必ず確認する項目:渡航費用(航空券代)、学費・体験費用、滞在費用(ホームステイや寮ホテル)、保険やビザ手配、送迎費用

小学生留学の注意点

まずはお子様の心の準備を!

「保護者に勧められたから」、「友達の留学の話を聞いたから」 、「たまたま学校でチラシをもらって興味がでたから」――きっかけは人それぞれですが、何よりも大切なのは「留学に行きたい!」という気持ちです。

さらに、「どうして留学に行きたいと思ったのか?」、「海外でしてみたいことは何か?」という目的や目標を持つことで、限られた留学期間をより充実したものにすることができたり、留学中に困ったことが起きた際に壁を乗り越える原動力にもなります。ぜひご家庭でも、留学の目的・目標について会話をしてみてください。

身の回りのことは自分でできるようにしよう

留学開始までに、「朝は一人で起きる」、「使った食器を片付ける」、「ベッドメイキングや部屋の片付けをする」、「自分の持ち物を管理する」、「困ったときに周りの人に相談できる」など、身の回りのことを自分でできるようにすることも大切です。特にホームステイの場合はホストファミリーの一員として生活をすることになるため、日本にいるうちから自分のことはもちろん、家事の手伝いなども積極的に取り組めるように意識できるとよいでしょう。

保護者の準備

お子様が単身留学する場合は特に、緊急時の連絡先や現地サポート体制の確認が重要です。

①現地で子どもに困ったことが起きたときの連絡経路・サポート体制

②日本にいる保護者が、現地の子どもと連絡をとるときの連絡経路・サポート体制

の両方を事前に確認しましょう。

 

アイエスエイの短期留学では、現地のお子様に困ったことが起きた場合は、「まず現地の添乗員やスタッフに相談する」というルールをお願いしています。現地スタッフへの情報共有が早いほど、迅速なサポートにつながるためです。

最近は留学先に携帯電話などのデバイスを持参するお子様も増えていますが、単身留学の場合、留学中のお子様と保護者間で頻繁に連絡をとることはおすすめしません。現地で携帯電話やデバイスの使用時間が増えると、ホストファミリーとのコミュニケーション時間が減ったり、ホームシックが続いてしまう傾向にあるためです。

デバイスを持参するかどうか、持参する時はどのような場面で使用するのか、ご家庭でよく話し合ったうえでの準備が必要です。

小学生留学のよくある質問

初めての海外です。英語が全く話せなくても大丈夫ですか?
単身留学と親子留学、どちらがおすすめ?
現地で子どもが困ったとき、添乗員とどのように連絡を取れますか?
アレルギー、既往症などがあっても留学できますか?

 

 

まとめ:小学生留学は「未来への投資」

週末や学校の長期休暇を利用して祖父母の家に宿泊したり、サマーキャンプなどの参加経験がある小学生もいると思いますが、小学生にとって「親元を離れて生活すること」はいつだって大きなチャレンジです。それが日本語の通じない外国でホームステイや寮・ホテルに滞在するとなればなおのこと。小学生の留学は、費用や準備のほか、精神面でもお子様に大きな負荷がかかる一方で、お子様の将来にとって大きな糧となる可能性を秘めています。

日本の学校生活だけでは得られない異文化や多様性を体験することで、国際感覚や適応力を育てる貴重な機会です。学校の春休み、夏休み、冬休みの長期休暇を利用して、「短期留学」からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


 

 


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