聞くだけだった私が、話せるようになるまで


プログラム名

短期留学

行き先

イギリス

名前

Aさん

参加時期

中学1年生

期間

2025年7月19日~8月4日(17日間)

「もっと英語で会話してみたい。」

「もっと英語で会話してみたい。」

そう思ったことが、今回の留学を決めた一番の理由だった。ヨーロッパの文化や街並み、建造物にも以前から興味があり、イギリスで実際に英語を使いながら会話ができたら、きっと貴重な体験になるだろうと思っていた。ある程度の日常会話はできるつもりでいたが、実際に現地で英語に囲まれる生活が始まると、自分の力不足を思い知らされた。

最初にぶつかった壁

最初にぶつかった壁は、話が速くて聞き取れなかったことだ。ホストマザーと会話していて気付いたことは、話があまりにも速かったら頭がボーっとしてくるということだ。右耳から話が聞こえてきて左耳から抜けていく、そんな状態になってしまうのだ。ずっと集中し、すべての行動を止め、話の内容を全力で考えなければいけなかった。私の英語力は自分の想像より、はるかに低かったのだ。ホストマザーと会話をしようと思っても、話を聞くので一苦労だった私は、自分の言いたいことも言えずにいた。そして、自分の部屋で少し落ち着いたとき、「ああ、あのとき思ったこと、こういえばよかったな。」と何度も後悔した。

 

イギリスでの生活にも少し慣れてきた頃、私はその日の出来事をホストマザーに伝えようと思った。というのも、ホストマザーに今日は何をしたのか帰ってきたら聞くね、と事前に言われていたから、その決心ができたのだけれど。私は夕飯のときに、ホストマザーに聞かれるだろうと思い、事前に少し話す内容を英語で考えておいた。そして、夕飯の時に作戦通り自分の考えや、気持ちを伝えることができたのだ。自分の気持ちを伝えるのは想像以上に簡単だった。私が思うに、ホストマザーが落ち着いて私の話を聞いてくれたからそう思えたのだと思う。自分の気持ちを整理し、ゆっくり言葉にすることができた。決して理解しやすい英語ではなかったと思うが、それでも伝えられたことがうれしかったし、自分にとっては大きな一歩だった。それから少し自信がついた私は自分からも話すようになった。さらにホストマザーの話す内容も集中していなくとも単語単語ではあるが、理解ができるようになっていた。きっと以前の私は自分が話さなきゃいけないと焦って、心に余裕がなかったのだ。

すぐに次の壁にぶつかった

余裕が出てきた私だったが、すぐに次の壁にぶつかった。それは、食事のマナーについてだ。日本でもナイフとフォークを使うことはあったが、イギリス人のように巧みに操り、きれいに食べることができなかった。さらにテーブルマナーを知っていると勘違いしていた私はわからないことだらけで、これはしていいことなのだろうか、これはしてはいけなかったかもしれない、などと混乱していた。そして私の食べ終わった後のお皿にはトマトソースがべったり残ってしまっていた。しかし、ホストマザーの食べ方の真似をしたり、テーブルマナーをインターネットで調べることで、最終日にはトマトソースを残さずにきれいなお皿で食べ終えることができた。これは私の小さな自信になった。

新しい挑戦を重ねていきたい

帰国してすぐは成長できたのかわからなかった。だが、こうして作文として書き、振り返ることで私は成長したのだと思えた。

最初は英語を聞くので精一杯だった。でも、自分の気持ちは私が思っていたよりも簡単に伝えることができた。

完ぺきに伝えることはできなかった。でも、最初のころと比べると、「伝えようとする姿勢」そのものが、自分の成長だったのだと思える。

 

自分が成長できたとわかり、すごくうれしく思う。そして、もっと英語を話したい、もっと世界と深くかかわっていきたいと強く思うことができた。今回の経験から、留学して本当に良かったと胸を張って言える。また海外へ行く機会があれば、自分から積極的に英語で話し、新しい挑戦を重ねていきたい。

(写真はイメージです)


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