
-
プログラム名
-
短期留学
-
行き先
-
ニュージーランド:パーマストンノース
-
名前
-
Kさん
-
参加時期
-
高校1年生
-
期間
-
2025年7月22日~8月4日(14日間)
留学に行く前は不安だった
私は、ニュージーランドパーマストンノースの2週間チャレンジホームステイプログラムに参加しました。留学に行く前は不安が大きく、自分が全く知らない土地で上手くやっていけるか心配でした。しかし、いざ行ってみると、自分の知識がどんどん増える楽しさ、英語で自分の言いたいことが伝わった時の喜び、言葉が出でこないもどかしさ、ホストファミリーとの別れの辛さなど日本で生活しているだけでは味わうことのできないたくさんの感情に出会うことができ、このプログラムに参加して本当に良かったと思いました。
「自分の気持ちをいうことができない」悔しさ
たくさん感じた感情の中で、特に印象に残っていることがあります。
1つ目は、「自分の気持ちをいうことができない」悔しさ「単語しか出てこない」もどかしさです。
特にホームステイが始まってすぐの頃、私は「自分の気持ちを言うことができない」というとても小さな壁にぶつかりました。
「明日、何をランチに持って行きたい?」
「何時にお風呂に入りたい?」
とホストマザーに聞かれた時、私はしっかり答えることができず、ホストマザーを困らせてしまいました。また、申し訳ない、悲しませたくないという思いから、毎日一緒に遊んでいる6歳のホストブラザーに疲れているから今日は早く寝たい、宿題をしなければいけないから遊べないと言うことができず、翌日の授業中に眠くなってしまうことがありました。
他にも、忙しいホストマザーやファザーに「買い物に行きたい」などと言ったらよくないかな?と思い、頼むことがなかなかできませんでした。その時私は、外国だから自分の気持ちを言えないのではなく、日本の私も自分の気持ちをはっきり言わなかったり決めなかったりしていることに改めて気づきました。
私は自分に悔しくなり、本当の気持ちや、〜したいという思いをはっきり伝えようと頑張りました。もちろん伝えられない時はありましたが、最初よりホストファミリーと話せることが多くなったと感じました。単語しか出てこないもどかしさは、ホームステイが始まって少し経ち、ホストファミリーとたくさん話すようになった頃に感じました。私の学校は2週間に1回土曜授業があると言いたかったのですが、2週間に1回の部分でtwo weeks, once という単語しかでてこなく、ジェスチャーも使いながら頑張りましたが、結局伝わりませんでした。また、ホストファミリーと会話をしている時の私の返答がYes,No,OK,Thank you で終わってしまうのがだんだん悲しくなっていき、もっと自分から話しをしたいと強く感じるようになりました。
今の私は意思疎通のための英語しか話すことができず、会話を楽しむための英語を話せないことが本当にもどかしかったです。そして、英語は授業で習う科目の1つではなく、言語だという当たり前のことを実感しました。英語がもっとできるようになったら、今目の前にいる人と日本語と同じように話すことができると思うと、英語をもっと学びたいという強い気持ちが出てきました。
「新しい家」ができた喜び
2つ目は、また帰りたいと思える「新しい家」ができた喜びです。
私が帰る前日の夜、ホストマザーが言ってくれた言葉が、私は忘れられません。「ここはあなたの家です。いつでも帰って来ていいよ」と言われた時、私はうれしさと別れなければならない辛さで泣いてしまいました。毎日一緒に遊んでいたホストブラザーの2人も私のお別れに泣いてくれました。
「必ず、帰ってくる」と約束できる場所があり、私が帰って来てくれることを楽しみにしてくれる人と出会うことができたことが、ここで過ごした中の一番の喜びです。他にも、一緒にホームステイをしたことで友達になったり、パーティーで偶然出会った日本人グループで盛り上がったり、同い年の現地の高校生と一緒に遊んだり、道を教えてくれる優しい人に出会ったり、私は留学中多くの出会いがありました。なぜか日本よりも人との出会いやつながりをうれしく感じ、どこかでまた会いたいと感じました。
私はこの留学をきっかけとして、ニュージーランドだけでなく、世界中の国々で多くの人と出会い、また帰りたいと思える場所をつくっていきたいです。
(写真は参加者提供)