世界を見る、自分を知る


プログラム名

短期留学(Break the Shellプログラム)

行き先

イギリス:オックスフォード

名前

Kさん

参加時期

高校1年生

期間

2025年3月27日~4月7日(9日間)

今までの自分が見ていた世界と実際はどう違うのかを、自分の目で確かめてみたかった

私はこのプログラムに参加するまで海外に行ったことはなかった。そのため、初めての海外研修に参加するとなった時、多くの不安が襲った。

 

例えば、慣れない環境で生活していけるのか、初めて会う仲間とやっていけるのか、英語が聞き取れなかったり、授業が難しくてついていけなかったりするのではないか、買い物で上手く買えるのかなど、挙げきれないほどあった。

 

それでも、何が自分の背中を押したのかというと、1番は、世界を知りたいという気持ちだと思う。日本で生活しているだけでは見えない外の世界を見て、今までの自分が見ていた世界と実際はどう違うのかを自分の目で確かめてみたかった。また、これらの思いと同時に、オックスフォード大学の学生と関われるという貴重な機会を逃したくないという思いもあった。

困難を破る鍵は、自分の気持ち

合計約20時間にも及ぶフライトを乗り越え、イギリスに着いたと同時にセッションが始まった。

まず私はそのセッションでのトピックの難しさに苦しんだ。積極的にアイデアを出す力も求められ、結局意見が思いつかなくて言えない私は、”How about you?”と聞かれて、困るということが多々あった。

また、質問をする機会も多くあったが、質問も思いつかず苦しんだ。この時、私は今まで学校の授業のなどで、ただただぼーっと話を聞いて、納得した気になっていただけなのだと実感した。他のメンバーは、積極的に質問や意見を出していたため、悔しかったが、自分の足りない能力に気づくことができた。

 

セッションの中では、メンターの方々の考えを聞く時もあった。それら11つの考えは、しっかりとした根拠の上にあったため、質が違った。

その中で、自分の意見をしっかり持っているのが、やはり世界最高峰の大学生だと思った。

また、私達の意見に対しても「こういう時はどう?」というように深掘りしていただいて、自分の意見が広がっていくのが分かった。メンターさんとの関わりの端々に、頭の良さを感じた。

 

また、私自身、意見が思いついても言えない、自分から話しかけにいけないという積極性や自信のなさにも、何度も気づいた。

その数々の壁に立ち向かうには、4日間という期間は短かったかもしれないが、それでも少し破ることができた。困難を破る鍵として全てに共通していたのは、気持ちだ。初めのうちは上手くいかず悔しかったので、その後は、絶対に明日は一つ意見する、メンターの人に話しかけるなど明確に目標を決めて、セッションに臨むようにした。

 

3日目の、リーダーに必要なものというセッションでは、一つ意見を班内で出して、深掘りできたので良かった。また、ピザ屋で隣になった他の班のメンターさんに、沢山質問をすることもできた。そこで沢山質問したことによって、文化の違いを知ることができた。質問をすることは相手の考えや文化を知る第一歩になり、相手を尊重することだと感じた。これらは、他の人は覚えていないであろう小さいことだが、自分の中では殻を破る大きな第一歩になった、とても印象的な出来事だ。

 

また、今回の研修で一番心に残った言葉は、私のグループのメンターさんが別れの時におっしゃった、”Follow your dream.Never change.”という言葉だ。夢など達成すると決めたことに対しては、諦めずに最後までやり切ろう、と思った。英語学習に関わらず、人生の指針となるような言葉だった。

 

留学、そして世界を知るということは、時に辛いことでもある

今回の研修は、自分を俯瞰して見る、というのが大きなテーマだったと思う。自分が見ていた世界の狭さを知ったし、足りない能力も発見することができた。高校という小さな世界や言葉だけでは分からなかったが、世界から見た時の自分の立ち位置は、本当に小さいところにある、ということを実感した。

 

また、今まで、物事を深く考えず、薄い意見しか持っていなかったということも感じたため、日本に帰ってからは、英語学習を続けると同時に、多くの物事に対する知識や教養をつけたい。そしてあらゆるトピックに対する意見をしっかりした理由とともに深掘りしていきたい。

 

留学、そして世界を知るということは、時に辛いことでもあると思う。しかし、私はもっと色々な国へ行き、多くの人と関わって、さらに新たな世界を発見したいと思う。そして、個人的には、死ぬまでにもう一度、オックスフォードに行き、美しい建造物を見たい。

(写真は参加者提供)


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