旅好き添乗員の本音 留学に行く小中高生はスゴイ!


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2020.05.28

旅が何よりの気分転換と語るスタッフが、添乗で同行するたびに感じる小中高生の短期留学の意義。添乗員としての心得。添乗員の体験談第2弾です。

この記事は約7分で読めます。

目次

Summary

小中高生の短期留学をサポートする旅好き添乗員の体験談

  • 短期留学を決意した小中高生は尊敬に値する!

  • 短期留学中の小中高生の環境適応能力には脱帽!

  • トラブルを予防する対策とグループの雰囲気づくりに注力

  • 旅好きがコミュニケーションのきっかけに役立つことも

  • 海外でできたことは日本でもできるはず!

今回のナビゲーター

学校法人の海外研修をメインに、国内研修、ホームステイの短期留学などで添乗員としてプログラムに同行。参加する小中高生達の県民性や地域性も大切にしつつ、子ども達の人生により良い影響を与えることができるよう添乗業務にあたっている。大学時代にオーストラリアに留学し、ワーキングホリデーも経験。自分のことを誰も知らない海外で過ごすことがリフレッシュできる時間と、最近はアジアを中心にプライベートの時間が許す範囲で海外旅行を楽しんでいる。

小中高生の留学は「すごいチャレンジをしていること!」

私にとって「旅」は自由になれるもの。日本はやっぱり窮屈に感じます(笑)。自分のことを誰も知らない所へ行く海外旅行はとても楽しくて、ストレス発散、リフレッシュの時間です。大学生の時にオーストラリアに留学をしたのですが、その印象があまりに強くて、もっとオーストラリアに居たいという思いが募り、ワーキングホリデーで再びオーストラリアへ行きました。カフェや日本食レストラン、農場で働けたことはとても大きな経験になりました。その後はフィリピンや、マルタ、ヨーロッパ各国を旅しました。最近はお休みの間に行ける場所ということでアジアを中心に旅行しています。

 

私自身、初めて海外に行ったのは大学生の時だったので、小学生、中学生、高校生という早期に海外に行って短期留学をすること自体が、とっても勇気のある行動だと思います。その一歩を踏み出した子ども達を尊敬しています。

 

日本語が通じない環境、ホームステイや寮滞在に英語レッスンと、子ども達にとっての短期留学中の生活はストレスに感じることも多いと思います。上手にコミュニケーションをとろう、行動しようと思っても上手くいかないこともよくあります。私も大学留学中に同じような経験をしたので、よくわかります。そういう時は添乗員として、子ども達の立場に立ったサポートを心掛けるのですが、子ども達には「今、すごいチャレンジをしているんだ!」と自信をもってほしいですね。

短期留学の添乗で小中高生達から教えられたこと

短期留学の添乗で小中高生達から教えられたこと

「英語ができる」と「海外に順応できる」はイコールではないということに、留学やワーキングホリデーの際に思うことがありました。大人になると過去の成功体験だったり、プライドだったりが邪魔をして、こだわりを捨てることができずに、留学生活で躓くこともよくあります。一方で、子ども達の環境の変化にあっという間に適応していくスピードと順応性には本当に驚かされます。

 

最初は英語がわからない、食べ物の好き嫌いが英語で言えないといった状況がよくありますが、それを解決しよう、なんとかしようと努力する姿、相談してくる姿勢は本当に逞しいです。今、自分が身を置いている環境に慣れていく、生きていくための術をいつの間にか身につけて、短期留学中を楽しんでいる姿にそれぞれの成長を感じます。

短期留学の添乗での忘れられない経験と心構え

短期留学の添乗での忘れられない経験と心構え

今でも強烈に印象に残っている添乗があります。短期留学先の空港で一人の参加者のパスポートが見当たらなくなるということがありました。幸い、パスポートはすぐ無事に発見されましたが、元々緊張していた子ども達が一気に固まってしまったあの瞬間ほど、添乗員が冷静にいることの難しさ、大切さを感じたことはありません。海外に行くのが初めてという小中高生も多いので、私自身の対応次第ではトラブルを火種に不安が高まり、その感情に全員が支配されてしまうことにもなりかねません。トラブルの時こそ冷静で的確な判断をしながらも、雰囲気をやわらげる、明るくすることが添乗員として重要であると肝に銘じています。

 

以来、雰囲気をやわらげつつ、グループの一体感を持てるように、全体にアナウンスする時には口頭だけではなく、行動を伴うように工夫をしました。例えば、貴重品は子ども達自身が貴重品を手に持って確かめること、鞄から出して、どこに入れるか(しまうか)まで確認します。また、親元を離れて海外に行く高揚感、新しい仲間がいる楽しさで、連絡事項がどうしても耳に届かないこともあるので、子ども達に復唱をしてもらうなど、一方的に説明を聞くだけにならないようにも工夫しました。

 

私にとって海外留学は人生の財産の1つです。そのため、添乗員として留学が一人ひとりの人生に与える影響に対して緊張感、責任を常に感じています。「留学に行って良かった!」と感じてもらえる、意味のある体験として子ども達の中に残ることを意識しています。

小中高生の短期留学の添乗は最初が肝心!

小中高生の短期留学参加者達とどのように関係性を築いていくか、距離を縮めていくかは、とても重要だと思っています。添乗員としてみなさんにお会いするのは出発当日の空港なので、何かあった時に声をかけてもらえるような関係になるために、話しかけやすい雰囲気づくりを心がけています。空港内での待ち時間に一緒にウィンドウショッピングをしたり、ゲームや雑談の仲間に入れてもらったりと、限れた時間の中で、「この人は話してもいい人だ」って思ってもらえるようにコミュニケーションをとるようにしています。

 

旅好きも添乗でおおいに役立っています。私のパスポートに捺されたスタンプや、スーツケースに貼っている各国のシールを見て、子ども達が目を輝かせながら「どこに行ったの?」、「これはどの国?」と問いかけてきてくれるのです。添乗員として大切にしている、子ども達との距離を縮めるという点では思いがけず、コミュニケーションのきっかけにもなっています。いろいろな国を旅してきたことで、子ども達にみんながまだ知らない広い世界があることを伝えられるのは嬉しいですね。

短期留学の添乗員から、小中高生へのメッセージ

帰国してからが本当の意味でのスタートです。短期留学中、海外にいる間は良い意味での緊張感や、高揚感があるので、「いつもとは違う力が発揮できた!」「行動できるようになりました!」とみんな口々に言ってくれます。でも、「日本に帰ってきたら現実に戻ってしまった」という声も聞きます。ただ、「する」か「しない」かは自分次第です。

 

海外でできたことは日本でも必ずできます。短期留学での経験を「海外マジック」で終わらせないように、未来に向かってがんばって!

 

以上、添乗員の目を通して見た、小中高生の短期留学体験談でした。

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