高校留学帰国後の進級・留学は学校で決まっている場合も
高校留学から帰国した後は進級しましたか?それとも留年しましたか?
吉部
私は、1年間の高校留学は帰国後「留年」と決まっていました。
帰国後「留年」することはハードルにはならなかったですか?
吉部
1学年下の学年に入るのはどんな感じかな?と思ってはいました。でも、そこまで嫌だとは思っていなかったです。そのくらいの覚悟は必要かなと。帰国後は「高校に行きづらいな」というのもありましたが、高校留学した同級生がもう一人いたので、心強かったです。
高校2年生で出発して、高校3年生で帰国し「進級」。大学受験などはどうでしたか?
牧野
大学受験まで時間がないので、英語は留学で完璧にしなきゃという思いが強かったです。私は推薦入試を選択していたので余計に時間がなくて。クラス全員が仲間でありライバルだったので、ピリピリしていましたね。
大学受験まで1年を切ってしまう事は覚悟していましたか?
牧野
覚悟はしていました。世界史とかは早めに取り組みましたが、結局忘れて(笑) 寝る時間もなかったです。
深澤
受験まで時間がなかったので睡眠時間を削って勉強する高校生活…1年限定と思って取組みました。
もし「留年」と「進級」を選択できていたら、どちらを選びましたか?
牧野
「留年」ですね。もう少し余裕をもって大学受験に臨みたかった。クラス全員が同じ目標だったから頑張れたけど、一人では無理でした。
吉部
今だったら「留年」を選んだけど、その時は「進級」を選んだと思います。やっぱり、高校に入学した時の同級生と一緒に大学受験をしたかったですね。
ワンポイント
アドバイス
「進級」・「留年」は高校留学を考えている人にとっては大きな問題です。どっちが良い、悪いとは経験者である先輩たちも「言えない」と言います。それでも「行って良かった!」と「高校留学した自分としなかった自分はだいぶ違う!」と力強く話しています。
逆カルチャーショックがあるも、英語が強みに!!
帰国後の高校生活で戸惑ったことはありますか?
吉部
流行りに追いつけなくて(笑)友達が「知らない言葉を話している?!」みたいな。取り残されている感もありました。
牧野
学校生活のルールに戸惑いました。クラス全員が高校留学したので、とにかくうるさくて、静かにしていられなかったり、空気が読めなくて。「静かに!」と高校の先生に何度も注意されましたね。
深澤
クラス全員が高校留学して、帰国するので特に何も感じなかったんですが、中学の友達に会ったときにこれまでにはない壁を感じることはありました。
高校の英語学習、受験対策の英語はどうでしたか?
吉部
帰国後は英検の勉強ばかりしていましたね。大学受験は、英語は大丈夫と思って他の科目に時間を回した結果、英語をもっと伸ばしておけばよかったと今は思っています。なので、これからの人には「できるものこそ、伸ばしておくべき」と伝えたいですね。
深澤
リスニング、スピーキング、ライティングは格段に伸びた実感はありました。ただ、高校留学前から苦手だった単語や文法といった暗記が必要な問題は相変わらずで、帰国後はずっと文法と単語を勉強しました。
牧野
推薦入試と決めていたので英検、TOEIC、TOEFLなど受験していました。日本の大学受験は読解力が必要なのですが、苦手だからと諦めずやっておけばよかったと今は思います。
深澤
牧野
正直、大学受験は思い出したくないくらい、つらかったです(笑)
高校留学中にあれだけがんばれたから大丈夫!
高校留学中に色々な経験をしていると思いますが、今に役立っていることはありますか?
吉部
留学前リターニーの先輩達に「積極的になるのがいい」って話を聞いて、留学中はそれを心がけて、毎日、新しい人に話しかける努力をしていました。実際にできたわけではないけど、話そうとする姿勢や、方法、コミュニケーション力は今に影響していると思います。
牧野
ちょっとしたことではへこたれなくなりました。高校留学の最初は授業もわからず、一生懸命勉強したし、色んなことがあっても、あの時より辛いことってないなって。経験が今の支えになっています。
深澤
自分から行動できるようになったことが大きいです。前は言われたらやるっていう姿勢でしたが、帰国後は自分で探したり、挑戦したり、自分から一歩踏み出す力ができたと思います。
高校留学に挑戦したい、みんなへ
最後に、これから高校留学を考えている中高生へのメッセージをお願いします。
深澤
目的を持って高校留学するのが一番の近道。ボヤっとしたままの高校留学だったので頑張ろうって思う気持ちがなかなか湧かなくて。逆に帰国してからは目標が決まって頑張れるようになりました。
牧野
高校留学生活を不安に感じることも大事。「楽しい!」だけで行くと現実に落ち込むこともあります。実際に何か起きた時に、自分はどうするかって常に想像して、一人っていうことを考えてみるのもいいと思います。
吉部
期待しすぎないことが大切。絶対に楽しいこともあるけど、過度に期待したり、相手に求めるのは違うとわかっていればよかったと今は思います。深澤くんが「留学生になるな、現地の生徒になれ」って先日話していたんですけど、ほんとその通りなんです。「高校留学に行くんだ!」って高いモチベーションでも、現地の生徒は普通の高校生活をしていて、それで温度差が生まれてすれ違うこともあります。一人の高校生として学校生活を送る気持ちで心配し過ぎないで行って欲しいですね。
ワンポイント
アドバイス
今回インタビューをした先輩は帰国して約3年。昨年春に大学生活が始まったばかりの先輩の体験談は「これから高校留学を目指そう」、「高校留学してみたい」という思う皆さんには身近に感じられるものだったと思います。先輩のインタビューを読んで3ヵ月以上の高校留学に興味が湧いたら、情報収集からスタート!
資料請求をしたり、
カウンセリングで気になることを聞いてみよう!