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2015年5月25日 月曜日

ISA創立45周年記念 グローバル時代の次世代教育セミナー ISA代表挨拶

5月23日(土)東京品川で開催された、管理職、国際教育担当、英語科担当の先生方を対象とした「英語教育&グローバル教育セミナー」。以下に、セミナー当日の弊社代表 倉橋 勝のご挨拶を掲載します。


創立45周年をも迎えたISA 諸先生方のご愛顧に感謝申し上げます。

●世界の学校教育の潮流について

アメリカ、オーストラリア、イギリスの学校経営の自由度は高く、世界各国から中高生の留学組が押し寄せています。グローバル社会の進化は、ますます一極集中の度合いを強め、日本の学校教育をも大きく変えようとしています。これまで学校教育は、国民国家の繁栄の基礎として、国単位で進化してきました。しかし、ここにきて世界の学校教育は、国の枠組みを超えて、グローバルスタンダードで評価される時代に突入したのではないでしょうか?そのウネリの中心になる教育の価値が、生徒を主役とする教育システム、リベラルアーツ教育です。

ヨーロッパではIBが生まれ、アメリカはリベラルアーツと呼ばれ、それがプログレッシブスクールと進化しています。リベラルアーツは、個々の生徒の可能性を確実に引き出す教育。生徒の心に火を灯し、主体的に学習に取り組ませます。学ぶ喜びを多とする教育です。プログレッシブスクールとは一歩先を行く「パッションベースド ラーニングモデル」。日本はこの動きに、今後大きな影響を受けるとみます。受験教育中心の制度に対して、人間力開発教育のせめぎ合いが強まります。

●日本の学校教育の課題について

学習指導要領では、教育成果が、難関大学合格数でしか見えないことが問題ではないでしょうか。卒業時にどういう才能を身に付けたのかが全く見えてきません。人間力をつける必要性が叫ばれているが、現実は、内向きで、チャレンジしない。リスクを取れない高卒を輩出しているように見えます。そろそろ受験教育と部活至上主義から、生徒に新しいことに挑戦する選択権を与えるべきと思います。

世界の学校では個々の人間力開発に教育の機軸があり、リベラルアーツ教育が主流です。私はこのゴールデンウイークに日本の大半の通学制学校の参考になればと思い、私立プログレッシブスクール3校を視察してきました。カリフォルニア州のクロスローズスクールニューロードスクールミューズスクールです。

1クラス10名前後の少人数制 講義形式でなくディスカッション形式。教科単位のの教科書はなく、生徒は参考書を読み宿題をこなし、主体的に学ぶ。先生はファシリテーター役に徹していました。いわば、小さな「白熱教室」が毎日営まれているとの印象でした。

日本の教育環境の問題は、グローバル社会の特徴である「ダイバーシティー = 多様性」に対して遅れがひどいことです。日本の大学の競争力の劣化も、留学生を引き付けられない同質性に問題があると思います。

●ISAの提言

・進学校の新しい競争戦略について

欧米のトップクラスの学校をベンチマークすることを提案します。
もはや難関大合格数だけで、国内で競う時代ではありません。
日本のトップ進学校にもいよいよ新しい動きがでてきました。
世界標準の高校を目指し、海外トップ進学校との交流を始めました。
進路指導でグローバル進路部をつくり大学進学の複線化をめざします。
そのために、海外大学のアドミッションオフイーサーを招き、カレッジフェアを開催します。

 ・海外研修の取り組みの変化について

従来の異文化体験型、口語英語の学習は、中学生に下す動きがでてきました。
大学進学を控えた高校生には、武者修行型研修や、現地の学校でのスクールベースの研修が増えてきました。

●学校内教育のイノベーションについて

英語教育について、中高で英語運用能力を高めないと、これからの若者は、グローバル社会ではハンディを背負うことになります。従って中学生には、早い段階で英語を大好きにさせてください。ネイティブによる英語集中講座を学年導入されることを提案します。私立・公立を問わず、現に成果を上げる学校が増えてきました。

高校生には、英語で学ぶエンパワーメントプログラムが好評です。この夏は、カリフォルニア大学の学生を中心に100名近い学生を日本に招聘し、学校内で、生徒が英語で自らの夢と志、進路戦略について語り合います。

当社は、これからも、一人でも多くの若者の可能性を引き出す支援を強めてまいります。

ありがとうございました。


第一部のゲストスピーカー・アメリカ スミスカレッジ3年生の佐藤美里菜さん。「これが学生と教授が織りなす白熱の教育現場」と題し、「トップリベラルアーツカレッジで学ぶ日本人留学生武者修行記」についてお話しいただきました。

 

左から、洗足学園中学・高等学校 講師 英語科教諭 国際教育部長 山元惣一郎氏、佐藤美里菜さん、弊社代表 倉橋 勝。山元氏には、第二部でグローバル教育の実践事例をご紹介いただきました。